葬儀にはふんわりした優しい4文字がある事を皆様はご存じでしょうか。
それらはとりあえず口にしておけば、心あるように聞こえる、という葬儀汎用言葉だと私は思っています。
まごころ、そんげん、おだやか、やすらか、あんしん・・・
「真心を込めてお手伝い」「故人様の尊厳を大切に」「穏やかなお顔で旅立つ」・・・などです。
私はそのふんわりした優しい四文字を”見える化”する事はグリーフケアになるのではないか、と考えておりますので、今回はそれらをご紹介致します。
(株)おもかげグリーフケア方法紹介
――優しさの”見える化”――
とはいえ、既にこれらは葬儀の現場で適用されております。(故人様の尊厳の為にメイクをする、立派な祭壇で故人様の尊厳を保つ・・・など。)
しかし、ご遺体は物理的に修復不可能だと考えられている部分も多く、そのような時は葬儀特有の儀式や慣わし事でごまかすような形をとっていると思われます。
(例えば、腹水が溜まっていたり、浮腫んでいる故人様がいても「あの世では腹水も浮腫みもなくなって元気に歩いているだろう」とか、顔に大きな腫瘍があったとしても「あの世ではこの腫瘍もなくて可愛い顔で微笑んでいるだろう」とか。)
多くのご遺族はそういった(目には見えない)ふんわりとした理想を考える事で、
現実の状態があまり良くない故人様について言及するのを、(故人様の為にも)避けてきているのだと思われます。
そこで私は、そのふんわりとした理想を形に
するように努めました。
今までは難しいとされてきた、ICUの浮腫みも、大きな顔の腫瘍もとる事ができます。
ミイラのように痩せていたらふっくらできるし、急死の悪化も問題ありません。
そして、どんな口でも閉じる事が出来ます!(因みにこの世で閉じない口はありません)
旅立ちにあたり、穏やかで安らかなお顔は必須であると現場のご遺族を見て強く感じてきましたし、それを望まれている方がとても多いです。
(勿論、個々の死生観や宗教があるので、死後の世界の理想はとても大切だと思います。そのグリーフケアはお坊さんや神父さん牧師さん方がしてくださいます。)
遺体従事専門として、
故人様に対する理想を見える化する事は、
現実との差を埋めるグリーフケアに直結するのだと感じました。
(一方で、その優しい言葉の下でごまかされている現実もあります。よくある事例を一つ、ご紹介いたします。→本人はずっと苦しがっていたから腹水を抜いてあげてほしいというご遺族がおられました。沖縄では弊社が体液抜き専門で動いているのですが、そこの葬儀社の担当は、外注とすると自社に利益がなくなってしまうので、こう言いました。「故人様は生前沢山の治療をして、沢山の苦しい思いをしましたね。もうゆっくり休ませてあげませんか」
結局この言葉にごまかされたご遺族でしたが、単なる優しい言葉は故人様を守ってはくれませんでした。それから3日後、腹水起因の内圧上昇で口から漏液してしまったのです。ご遺族は、悪臭を放ち顔がパンパンに腫れ上がったまだお若い女性を、そのまま見送る事しかできませんでした。もし、初めのうちに腹水抜きをしていたら、もっと故人様に目を向けていたら、絶対にこんな事にはならなかったでしょう。葬儀に入ってからのご遺体の死後悪化は、適切な対応が出来なかった葬儀社の責任なのです。しかしこのように一部の葬儀社はご遺族や故人様の事を考えずに、自社の利益だけを追求しているのが現状です。最後まで故人様が綺麗でいてほしい、と考えるのはご遺族は当たり前だと思いますが、葬儀社は違います。コロナ赤字を回収しようととんでもない金額設定にしたり、先ほどのように口八丁で外注を使わせなかったり…詐欺師のような会社も多くあります。
その方の葬儀は一生に一度。ぜひ後悔しない葬儀をしていただく為にも「事前相談」をして、安心して任せられる葬儀社を見つけておいてほしいと、切に願います。)
※※沖縄には葬儀社が200社以上ございます。どの葬儀社がよいかわからない時は、
弊社に連絡して頂ければ、良心的かつ心ある葬儀社さんをご紹介できますので、
お気軽にお問合せ下さいませ。
☎098-988-4807
(株)おもかげ ※※
浮腫みや顔のうっ血、口鼻からの漏液や故人の臭いに対して。
おくりびと、納棺師時代は、メイクでごまかす事しかできませんでした。しかしそれはその時だけ。翌日にはまた同じ現象が起こり、ご遺族は「死んだらこういうものなのだ」「本人は入院中から浮腫んでいたから仕方ない」「プロに頼んでもこうなんだからこれ以上は無理なんだろう」とお世辞にも故人の尊厳などと言えないような状態のまま、荼毘にふしていました。(大変残念ですが、現在もこのようなケースは少なくないと思われます)
私はその時の教訓を生かして「ご遺体にも明日はある」というコンセプトの「火葬まで責任を持つ・見守り型」ご遺体管理会社を作りました。
まもなく六年目になりますが、日本一の腐乱大国沖縄県のご遺体の皆様に鍛えぬかれ、今では殆どのご遺体の悩みを、難なく解決できるようになりました。
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