家族の大切な故人をどこかに連れて行き、どこの誰かもわからない「匿名」が故人の顔作りを請負う。「匿名」の技量次第で完成度が変わる顔が出来上がり、身体に満たしたホルマリンで腐らない本人となって家族の元に戻ってくるのがエンバーミング。

【本当は離れたくない、どこかに行かせたくないけど…処置の為なら仕方ない。
大切にしてくれてるかな…】
と家族が心配になるのは当たり前のこと。

流れ作業にせず故人一人一人を大切にしている事を示す為にも、エンバーミング担当者(エンバーマー)は、ちゃんと家族に自己紹介と挨拶をした方が良いと思う。

故人の身体にメスをいれるんだから、それくらい当たり前なのに

なぜしないのだろう

「医師は、患者さんはもちろん患者さんご家族とも挨拶をして、治療の詳細についてお話をした上で、治療に当たります」と生体でメスを入れる役割のお医者さんは言ってました。

家族の元に戻ってきた時にはもう皮膚は固まってしまい表情の変更不可だから、施す前に家族はエンバーマーと面会なり電話なりをして、細かな希望を伝えた方が良い。

遺体保全の中でもエンバーミングは高額商品。

やりっぱなしではなく【最後まで責任持つ】という姿勢を見せるべきだし、家族もエンバーマーとコンタクトを取りたかったら取れる権利があると思う。
だって自分の大切な故人を他人に預けるんだから


SNSに上がっているエンバーミングで別人にされたという声。

もしかしたら、納棺師の処置をエンバーミングしたと勘違いしている方もいるかもしれませんが、打ち合わせした家族ならまず間違えないですね。

エンバーミングの1番の問題点は修正がきかない所です。でもそれは腐らない遺体を作る為には仕方がないので、エンバーミングの結果で家族が悲しまない為にも良いお別れの為にも、葬儀屋に全任せするのではなく、エンバーマーとしっかり話して、希望を伝えるべきなのではないでしょうか。