皆様お久しぶりで…大変申し訳ございません。最近はTwitterに力を入れてしまっておりました…。恐れ多くもblog見てるよ〜とお言葉をいただくたびに…Twitterをやっている場合でないとは、わかってはおりましたが😅
Twitterとは、今その時の気持ちを言えるタイプのSNSです。
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今日は【グリーフケア】について持論展開致します。
グリーフケアとは葬儀においては死別悲嘆のケア、という意味になり、とても幅広くとても奥深いものがありますよね。
医療者とデスカンファレンスしている時「グリーフケアには正解がないから仕方ない」と言われた事がありますが、私はそうは思いません。
何事にも基本があり、それを試行錯誤しながら患者さんやご遺族に合わせていくべきもの
と考えております。
(それに「仕方ないよね」で終わってたら成長が遅そうです。)
ここでは、葬儀ご遺体専門の私が考える、ご遺体ありきのグリーフケア方法を簡単に2つご紹介致します。※1
(※1.巷のグリーフケアテキストの記載文とこれから言うことは違うかもしれません。これは私が沖縄の現場で毎日ご遺族対応し、何千時間をかけて抽出したこだわりの出汁のようなものなので。)
今回はまず1つ。
【コアな話につき遺体従事者向け】
(株)おもかげグリーフケア方法
—体験—
ご遺族が故人様に携われる環境作り
まず、形を綺麗にする事や、ご遺体に対する不安を取り除く事は、大前提であり当たり前です。
プラス「故人のケアに私も関わりたいが、どうしたら良いかわからない」というご遺族の気持ちをくみとり、実際にご遺族が故人に関わる体験して頂く事がとても大事なのではないかと。
お着替え一つにしても、一緒にされませんか?とお聞きして、希望されるようであれば私が「こちらを押さえながらこちらから手を出します」とやり方をお教えして、サポートをします。
結果的にご遺族がみんなでお着替えをした事になります😊
「故人に対してなにか携わる事が出来た」という体験は、ご遺族の葬儀満足度にも直結します!
それに故人様目線で考えた場合、誰よりも身近で寄り添ってこられたご家族の方々に、お着替えをサポートいただく方が安心されるのではないでしょうか?
私は「遺体従事者は、いきなり現れた初めましての人である(私はそれを馬の骨と呼んでいる)」という認識を常に持っています。
自分の立場をわきまえるとご遺族へ「一緒にケアをしませんか」とお声がけするのはもはや当たり前になりますね。
(因みに、弊社に依頼がある場合は、愛情深いご家族さんが98%をしめております🥰素敵😍)
最近の傾向としてご遺族は、着付けパフォーマンスを観覧する事が、死後の儀式と思っている方もいらっしゃいます。現実的に言うと、葬儀代金を支払うご遺族が、満足されるのであれば方法はなんでもよいのでは、と思ったりしています。
戻りまして…
故人様を触り、こんなに痩せたんだね、こんなに浮腫んで頑張ったんだね、と労い、冷たくなった手を握り、少しずつ「死」というものを具体的に肌で受け入れる体験。
今までは「死亡しました」という、医者や家族からの情報しかありませんでしたが
今度はご遺族自身で死を感じとって、事実を事実として体感します。
それはとても意味があるように感じられます。
死後のグリーフケアにおいて、ご遺族が故人様と関わる体験は他の何にも変え難い、とても重要な役目を担っています。※2
(※2 専用施設で故人に薬品を流し込み、腐らないご遺体を作りご遺族に引き渡すエンバーミング。処置、着替えから、最後の口紅までスタッフが別場所で行うので、ご遺族は完全にノータッチ。しかしその後は、ドライアイスは不要となるので、故人との関わりをもつ事ができるのでしょう。変化する事を「死」としてそれを体感する、という私が考えるグリーフケアからは遠のきますが、なんらかの理由があり、人形のようにしてでも長く保たせたい!というニーズがある以上、エンバーミングという方法があっても良いのでは、と考えております。また、葬儀側がご遺体処置において、いろんな選択肢を用意する事も必要だと思います。沖縄に早く誘致して欲しいと願っています。エンバーミングについては今度投稿します。)
まとめ【体験】
容姿を整え、穏やかにすることも大切ですが、家族がそのケアに介入する過程(体験)の中で、死別悲嘆の受容に繋げられるように不安なくあたたかくサポートする事は、まさしく専門として一歩踏み込んだケアになるのではないでしょうか。
ご遺族の希望してる事、やりたい事、気になる事、言いにくい事、何でも話して頂けるような環境作りも大切です。
ご遺族から私へ気軽に声をかけて頂きやすくする為、様々な要望に迅速に対応する為に、私はスーツではなくウインドブレーカーを着用しています。(また、私は県外出身なので、スーツ+標準語だったら沖縄県の皆さんが壁を作ってしまわれるのも事実です。そのような歴史がある地域なのです。)
それに、ご遺族の多くは、介護や心労で満足に眠れていない中、葬儀に突入されるという、厳しい状況の方々が多くなります。
その方々とお話する訳ですから、非現実感を待ち合わせつつ「私は皆さまよりも一歩下がったところからお手伝いさせていただく」という奉仕の気持ちを念頭においてのご遺族対応を心がけております。
(電気工事、水道管工事の方々のように、専門性が高いのに気さくに話しかけてもらえるような立場になれたら100点だと思ってます)
あと、これだけ!
故人様が主人公なのは皆様ご存じの所。
もう一人の主人公は喪主様です。
喪主様が男性なら、対応は葬儀屋さんにお任せしましょう。
喪主様やキーマンが女性なら、その方々をひき立たせる為に私達(女性の遺体従事者)は存在するべきです。
「グリーフケアとしてより良い体験」の提供の為には、皆に親しまれる人にならないといけないと思っています。
あとは・・・同業者の皆さんなら言わずもがな。ご存じかと思いますが念のため。
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