大切なご遺族との別れで感じること

最近よくあるのですが。。。。。。

3日、4日と付き添ったご遺族方とは 離れるのが辛い位、意思の疎通や共感ができていたりします。

ご遺体が出棺される日。

それは

毎日管理させて頂いた故人様とのお別れの日。

そして得たいのしれない馬の骨のわたくしを優しく迎え入れて下さった ご遺族方とのお別れの日でもあります。

私は出棺の日は、

集合時間の30分前にお伺いして最後の「荼毘用メイク」をしにいきます。

集合時間はお坊さんが来たりバタバタするのでその前に、

ご遺族を前に「三日間ありがとうございました」

とお伝えするのです。

が・・・・・・

正直、涙なしでは挨拶できないご遺族が、本当に沢山いらっしゃいます。

私もかなり涙もろいので、ご遺族の涙を見るともう耐えられません。

涙が溢れてきて人目もはばからず

泣いてまう事もあります。

泣きながら握手をしてくださったり、時には抱きしめてくださる方もいらっしゃいます。

沢山の方が、一瞬ではあっても

私と別れることを惜しみ、

泣いて下さったその感情は、きっとその場にいる我々にしか分からない

とても大きな共感があるからだろうと思います。

こんなにも優しく、素晴らしいご遺族に恵まれているわたくしは本当に幸せ者です。

私はご遺体を通じて、眼には見えない、愛や情、

そして優しさ、慈しみ、人間の暖かさ・・・

そういった口ではうまく説明できない事を沢山学んでいるのです。

投稿者:kojinsama 投稿日時:

傘でありたい。

実は様々な所でお会いする

沢山の方々が私に、

「先日身内が亡くなりました。納棺師さんがメイクしてくれて・・・本当に眠っているようでした。」と仰ってくれます。

「そうでしたか、良いメイクさんにお会いできて良かったですね」

と お答えします。

つまり私みたいな本格的な遺体修復を必要とされる方々は

きっと世の中のほんの一握りのご遺体であるのだなぁ といつも感じます。


遺体従事するにあたり、心がけていることはいくつかありますが、そのうちの一つをご紹介します。

 

いつも傘でありたいと思っています。

雨がザーザー降っていれば 皆さん (傘、持ってくればよかったな) と

傘の必要性を感じますが

晴れている時はきっと誰も傘の必要性を感じないし、むしろ忘れていると思うのですね。

 

(つまり、綺麗なご遺体であれば私のようなお手伝いは不要であり、

痩せたり浮腫んだり、悲壮感が出ていたり、遺族が違和感を持つご遺体であれば

その時はわたくしを必要としてほしい、という意味ですね)

もしバイオハザードの映画がなければ

株式会社アンブレラ社にしたかったくらいです(^^)


投稿者:kojinsama 投稿日時:

反響

この一週間、色んな現場でお声がけ頂いて本当に嬉しかったです。

変わったこと?は

子供達にお菓子を頂く事が増えました。(お菓子大好き!!

皆様、本当に気を使って頂いてありがとうございます(;∀;)

そしてほーむぷらざが出たその午前中になんと7件もお電話があって色んな方々とお話したのですが、、、、

ほとんどの方が

「生前仲がよかったお友達の葬儀にいったら、とても浮腫んで見れたものではなかった」

「がりがりに痩せていて怖かった」

「変色していて、生前のおもかげはまったくなくてショックだった」

という悲しい現実のお話を悲痛の声でされていました。

共通していたのはその言葉の裏にある、その遺体の顔面のトラウマと見なければ良かった、という後悔です。

私は自分を評価すると、

↑の余計で不要な感情はご遺族皆様に一切出させない、綺麗でやさしい顔の故人様に戻すことが可能の、

唯一無二の遺体信者だと思っています。

ただ、遺体愛だけでこの一年間やってきましたから、その気持ちは誰にも負けません。

(そしてわたくしの担当するご遺族は、そんなわたくしみたいな得体の知れない馬の骨が、皆様の大切な故人様に寄り添うことを許して下さっているのですね。とても感謝しております。)

 

電話の中には、

あなたみたいな人は必要だから、頑張って!!!

という私の母親世代の方々からの励ましのお声もありまして。。。。

本当に有難かったです。

 

私はそのために存在しているんだ と強く思いました。

これからも沖縄県のご遺体のため、ご遺族のために頑張ります!!

 

投稿者:kojinsama 投稿日時: